2023年、令和5年度が始まりました。年度初めにあたり、ご挨拶申し上げます。

近畿製粉では2026年3月までの中期計画も折り返しに入り、創業75周年の年度にあたります。これまで以上に皆様に愛される会社にしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

昨年のサッカーWCの躍進に続き、野球でも侍ジャパンが３大会ぶりの優勝を成し遂げてくれました。世の中が明るいニュースを受け、気分も高揚する中、3月13日にはマスクの着用が個人判断になり、5月８日よりは新型コロナウイルスは「5類」への変更も行われます。

国内初感染より３年が経過し、今後はできるだけ平時に近い社会経済活動が取り戻され、小麦粉関連製品の早期回復に期待したいと考えます。

その小麦粉ですが、4月期の麦価改定が行われ、前年10月の据え置きに続き、またもルール通りではないイレギュラーな価格改定となりました。政府からの激変緩和措置が取られたためですが、ウクライナ侵攻による急激な高騰の時期を除いた、直近6か月の買い付け価格を反映した水準である５．８％まで上昇幅を抑制するというものです。裾野の広い小麦粉関連業界は影響も大きく、それを支える国家貿易制度と相場連動性は長期にわたって、小麦粉安定供給を支えてきたと思います。弊社も安定した制度運用の元、安全供給の一端を担っていきたいと思います。

まだまだ先は不透明な時期ではありますが、従業員心を一つにして、難局を乗り切れるよう進んでいく所存でございます。どうぞ今年度もよろしくご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

近畿製粉株式会社

代表取締役社長　徳本幸瑠