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2022.01.14
佃煮
弊社の本社は大阪市西淀川区佃にあります。
当時、
工場勤務だった私は入社してすぐ挨拶の為、本社に行くこととなり
駅からの道すがら
(きっとこの街には老舗の佃煮屋さんが何軒かあるのだろう)
と考えながら歩いていました。
それから月日が流れ、
本社勤務となり、街の様子も分かってくると、佃煮屋さんがないことに気が付きました。
「あれ、佃煮って佃が発祥じゃなかったっけ」
と思い調べてみる事にしました。
摂津国西成郡田蓑島(たみのしま 現在の佃)の人々と徳川家康が深い関わりを持つようなり、
家康が江戸入府の際、佃の漁夫数十名と田蓑神社の神職も江戸に下り、
隅田川河口の干潟を与えられ築島しました。
その島を故郷の名を取り佃島(現在の東京都中央区佃)とし、
佃住吉神社を創建したそうです。
のちの子孫たちが魚の塩煮を元に野田の醤油などを使い佃煮へと発展させ、
参勤交代の武士が江戸土産として持ち帰った為、全国に広まったそうです。
一説によると、家康と関わりを持つことになったのは本能寺の変の際、
堺にいた家康が三河に逃げ帰る道中、佃村の庄屋が手助けをしたことがきっかけで、
その後、豊臣方が多数を占める大坂で密かに敵方の動向を探らせていた様です。
何だかタイガースファンがほとんどの中、隠れジャイアンツファンをやっている人みたいですね。
当時、昔ここに住んでいた人々が家康と関わりがあり、
江戸に移り住んで佃煮を作ったと思うと、何か感慨深いものがあったのを思い出します。
今は工場勤務なので、次は泉佐野にゆかりのあるものを探してみたいと思います。
以上、製造部 土井でした。